アウトバック : 新型エアロッカー内部構造
新型エアロッカーの構造に関しての話題です。
新型のエアロッカーは この数年でメジャーな車種から徐々にモデルチェンジが進められ、最近では昨年秋に ジムニー用が登場しました。
いまあるエアロッカーのラインナップの中で 約95%は新型のエアロッカー構造にチェンジし、昨年7月の段階で 既に市場で88000個の新型エアロッカーが活躍している状況です。
昨日、ジムニー用エアロッカーの開発秘話を書きましたが、その際、4x4IMPSの関根社長様が執筆されているブログ ”ハートに火をつけて” にリンクを貼らせて頂きました。
その時、ブログの中に新型エアロッカーの内部構造に関して、素晴らしい解説が書かれている事に気が付きましたので、今回是非とも御紹介させてください。
関根社長様のブログの中では、実際に新型エアロッカーを分解して、写真入りで説明をされていますが、これが実に分かり易い解説になっています。
詳細は下記リンクをクリックしてください。
(更に、エアロッカーだけでなく、オフロードのライン取り方などの素晴らしい記事がアップされていますので 僕は毎回の更新が楽しみで読ませていただいています。)
せっかくIMPSさんが新型のエアロッカーの解説をしてくださっているのですから、弊社では ARBの公式ニュースリリースを要約してみます。
以下、翻訳です。
新型エアロッカー :
従来のエアロッカーケースは3ピース構造でしたが、2ピース構造にする事によって、耐久性とメンテナンス性を飛躍的に向上させました。 更に、内部パーツも殆ど新設計を施し、全体の強度も大幅にアップ、内部部品に至っては、2倍以上の強度を確保できたパーツもあります。
特許構造のTIMEDギア・クラッチ構造によって、ダイレクトにサイドギアをロックできる構造になり、従来型より素早くデフをロック出来るようになりました。
実は、このTIMEDギアを加工できる工作機械は、世界中探してもありませんでした。 そこで、ARB社と工作機械メーカーで協力して エアロッカー用TIMEDギア製造専用の工作機械を開発しました。
従来型のギア・クラッチの隙間は 少なくとも3mmはありましたが、新型ではわずか0.5mm以内の隙間しかありません。
すなわち、ロックが素早く出来ることと、クラッチギアを動かす距離が減るので
「ロック時のコンプレッサーの圧縮エア使用量が少ない」
= 「コンプレッサーの再起動回数が減る」
となってます。
以上、ARBの技術解説書を翻訳してみましたが、やはりIMPSさんの写真入りの解説の様には、上手に解説できませんね m(_
_)m