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アウトバック : オールドマン・エミュー 三菱トライトン用

今日は、大変珍しい商品が入荷しました。

以前、三菱トライトン用にARB・ウインチバーを購入されたお客様が、大型ボートトレーラーを牽引している時に、リアのサスペンションがふらつくとのことで、販売店様経由でご相談を受けました。
また、ARBウインチバー + ウインチを装着された事によって、フロントの重量増で沈んだフロント車高も補正したいと、オールドマン・エミューサスペンションのトライトン用をフルキットで購入して下さいました。
このトライトン用のサスペンションは

フロント : 3種類 (ウインチバーの有無、ウインチの有無で)
リア   :  3種類
ショック : 前後とも2種類

と、装備品に合わせて別々の設定になっています。

フロントは専用形状のストラトタイプのショック
シャフト等がかなり太く設定されています。
リアショックもトライトン専用に設定されています。


せっかくなので ARB仕様のトライトンの画像もご紹介します。
ARBキャノピー、ルーフラック
サイドバー&ステップ
PS: 昨日の棚卸しと、今日の入荷・荷降ろしで腰痛が・・・w  
   徐々に快方に向かってます。

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人に歴史あり 002

昨日のブログ ”人に歴史あり”の続きです。
正直、このタイトルは恥ずかしいので 換えたいのですが、いいタイトルが思いつかないので使います。

今回は内装の話をします。
内装と言っても、運転席&助手席周りですが、 このデザインも初期のクレーモデルから見させて頂いて、当時、若造の僕の生意気な発言を真剣に考えてくださったデザイナーの方々には 今、振り返れば頭が下がります。
初期のクレーモデルは パジェロの特徴とも言える三連メーター傾斜計がスピードメーターとタコメーターの間の一等地に鎮座していました。  ”従来の運転席と助手席間のダッシュボード上では見えずらいでしょう” と言う考えからでした。 
当然、パジェロで実際にオフロードをガンガン走っているメンバーは大反対。
実際走っている時に、傾斜系を見ますか?  傾きを判断するのはドライバーの感性が一番です。
じゃ、なぜ、パジェロの3連メーターはL系パジェロで人気があったか?
それは、パジェロに乗った時に、ドライバーに限らず、パッセンジャー(同乗者)に乗用車とは ”何かが違う” を感じさせる重要アイテムなんです。
(三菱パジェロのカタログより)

そして、初期デザインでは 助手席コンソール上のアシストグリップ(横棒)が廃止され、 更に、トランスファーレバーも廃止されていました。  (僕のL系パジェロは機械式ウインチのレバーを含めて シフトレバー、トランスファーレバーと 3本のレバーが ニョッコリ生えていて、マニアック過ぎてお気に入りの場所でした。)

これもオフロード好きのメンバーからは 猛反対意見が出てきました。
やはり、内装にも乗用車とは違う4WD独特のアイデンティティーを残すべきだと言う考えです。  (もっと話したいけど、きりが無いのでw)

最後まで大モメだったのが、外装のルーフドリップ(雨どいの様な物)を残すか、廃止するかという問題。

僕の考えは、4WDには デザイン上の ”隙” を残して置かなければならない。
その”隙”を利用して、ユーザーは車をカスタマイズする楽しみを得る という考えを主張し、ルーフドリップの存続を主張しました。

デザイナーは完璧な商品を作りたいし、 営業部門はルーフドリップを廃止したデザインだと 近代的で 価格を数万円多く載せて車両価格が設定できるという意見で話し合いは混沌とした状態でした。

そして、そこからの折衷案で 2ドアはルーフドリップ無し、4ドア車はルーフドリップモールありと言う形でまとまりました。

V系パジェロ発売当時の4WD業界パーツメーカーさんには この4ドア車のルーフドリップのお陰で、アフターマーケットでルーフラックを沢山販売できて、儲かった所もあるんでしょうね。

2年間ほど、こう言った会議が行われて、デザイン決定して生産・実験部門に開発は引き継がれて 僕たちの特命チームの活動は終了。

丁度、その頃、上司から ”君は自動車メーカーで一番、楽しい仕事をこの若さで出来て幸せだと思う。” と言われてハッとしました。
学生時代から、自動車関連産業の中で、自分の足跡を残したいと思っていたので、この辺が自動車メーカーでの潮時かと考えて、退社を決意して、次のステップ、自動車関連の輸出入業務を学ぶ目的で 某大手商社の自動車部に移籍することになりました。 

三菱自動車での経験は 今の僕の大切な部分であり、今後、どんな進化したパジェロが発売されてくるか、興味あります。  自動車は その時々の時代が反映されている鏡だと思っています。   今の時代に、ルーフドリップ、助手席アシストグリップを残すという考えは古いかも知れませんが、せめて トランスファーレバーだけは4WDからは取り上げないで欲しいと考えています。

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人に歴史あり

まずは お知らせがあります。
12月21日より、このページはみんカラ・プラスに移行の予定です。
みんカラ+になることによって いろんな機能がアンロック(解除)となりますので、より一層のサービスがご提供できます、ご期待ください。

さて、タイトルで”人に歴史あり”と 大層な見出しを書き込んでしまいましたが、僕自身のチョッとした過去の経緯です。
週末、自宅の書庫の整理をしていたら、偶然にも三菱自動車の商品開発部長さんからのお礼状が出てきたので この話題を書きます。
普通、株式会社アウトバックのイメージと言えば、ランクル系とかジムニーのエアロッカーというイメージをお持ちでしょうが、 実は僕個人はパジェロと深いつながりがあるんです。 この辺をご紹介します。
大学生の時、アルバイトで新車のSJ40を購入して、地元の千葉の4WDクラブに入会させて頂きました。 30年ぐらい前です。  阿字ヶ浦砂丘や極寒の富士精進湖登山道など、今は立ち入り禁止になってしまったオフロードなど、ハードなクロカンを毎月走るのが楽しみで、2速+半クラ発進でのトラクションを左足に感じながらの発進等、いろいろ勉強させて頂きました。

大学を卒業して 入社したのは 三菱自動車工業本社・海外営業部・北米担当部署でした。 当然、オフロード好きの僕はL系パジェロ2ドア、4ナンバー(機械式ウインチが物品税免除で無料で装着できるので)を 入社と同時に購入しました。 
配属されて直ぐに 新車を購入、それもパジェロと、変な新入社員だと噂が広がってしまいました。

週末、その車で草レースに参加して優勝したりしていたので、社内報で取り上げられて、あっと言う間に、変人(?)社員で社内中の有名人になってしまっていました。
これが、偶然にも社長の目に留まった様で、次期パジェロ(V系)の開発チームに召集されるという幸運にめぐり合うことのきっかけでもありました。

当時の三菱は絶好調のL系パジェロの次期車を開発するという事で、力の入れ様は半端のないぐらいで、社内も緊張していて、粘土で作るクレーモデルも 実際にオフロード・マニアの若造の僕たちの意見を どんどん取り入れてくれました。

V23C Jトップのコンセプトもこの中から出てきたもので 大径で太くなりすぎないサイズのタイヤ、 重量は極力軽く、エンジンは当時、最高級のV6ガソリンエンジン。  リアデフロック装着(僕達はフロントもお願いしたのですが、必ず、リアのどちらかのタイヤは接地していると言う偉い方の一言でボツ。 対角線スタックを知らなかったのでしょうね。)

当時、僕たちの希望するパジェロのほぼ全てを形にしました。

さらに、僕の意見が一番多く採用されたのは コクピットでした。



続く (書く事が多いので)

関連情報:http://www.mars.dti.ne.jp/~outback/top.htm

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