アウトバック : ARBの動画 002 (トラクションディバイスの比較 後編)
ARB社が公開している動画で 面白いものがあるので紹介します。
昨日に引き続き、トラクションディバイスの比較動画(後編)です。
動力スペック&タイヤが全く同じLC120系プラド3台を用意しての撮影です。
この3台の異なる点は
緑色のLC120 リア LSD装着
銀色のLC120 純正・電子制御トラクションコントロール装着
白色のLC120 前後 ARB・エアロッカー装着
と言うトラクションディバイス(今回はディファレンシャルギア:通称デフ)です。
今回は 砂丘とモーグル地形に持ち込んでの比較テストです。
砂丘でのテストでは サンドヒルクライムをどこまで登れるかという形で表現されていますが、 僕的にはこのテストは、あまり効果が現れない様に思えます。
砂丘、特に、今回のようなソフト・サンド・ヒルクライムで最も効果のあるのは車両重量です。
確かに、エアロッカー装着車が頭一つ上れていますが、これは、アプローチ(助走)の段階でデフロック効果による4輪に均等にトルクが伝達できていますので アプローチ速度が他車より速くなった結果という感じだと思います。
本来なら、ジムニーに前後デフロック、タイヤの空気圧を落として、半クラを使ってローレンジ・2速発進でアプローチスピードを稼いでトライすれば、登れる様な印象があります。
後半のモーグル地形は ローレンジ・1速でゆっくりと走るテストです。
ここでは、電子制御トラクションシステムの働きがどんな感じかを見事に見せていますね。
浮いてカラ回りしているホイール側にブレーキを掛けて、接地している側に駆動力を回すというシステムです。 トラクションシステムのCPUがブレーキ力をどのくらいにするかを探りながら働いている事がわかります。
以前は、これをサイドブレーキを引いたりして、ドライバーがマニュアルで行っていました。
緑の車は、モーグルを超えるためには ”勢い”を使っていました。
でも、残念な事に、下回りをぶつけていました。
この”勢い”で越えることに頼りすぎると、修理費がかさみます。
板金・修理費を考えると エアロッカーを装着した方が安かったという事も有りますので、クロカンをされる方は 是非ともエアロッカーをご検討ください。
それにしても、最終場面での ボンネットをホワイトボード代わりにする大胆さにはオージー(オーストラリア人の俗称)らしさを感じました。