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エアロッカー

ウインチバンパーと並ぶ、ARBを代表するアイテムといえば「ARBエアロッカー」。極悪のラフロードを確実に走破するための、究極のクロスカントリーデバイスとして、世界中のオフロードマニアから絶大な支持と信頼を集めている。 キャメルトロフィなど、オフロード競技会でも必須とされるアイテムなのだ。

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「ARBエアロッカー」は、アフターマーケットでは唯一の、完全マニュアル・デフロックシステム。クルマのデフ(ディファレンシャル)は走行時に左右輪の差動を生み、スムーズなコーナリングを実現するシステムだが、ラフロードで片輪が浮きグリップを失ってしまうと、そこから駆動力が逃げ出して、前にも後ろにも進めなくなる・・いわゆる“スタック”状態になる。そこで、この状態を回避する為のデバイスがデフロック。差動を生み出すデフの機能をロックし、左右輪に同等の駆動力を分配する。片輪が浮いてしまっても、接地している側のもう片輪にしっかり駆動力が伝わるので、クルマを前進、あるいは後退させることが可能になるのだ。

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「ARBエアロッカー」は、エア圧を利用してデフロックを作動させる、100%完全マニュアル・デフロックシステムだ。ノーマルデフはもちろんのこと、リミテッド・スリップ・デフ(LSD)に比べても飛躍的に走破性を向上させてくれる。通常ではクリアできないような難セクションも、ARBエアロッカーがあれば、走破できる可能性はグッと高まるのだ。
またARBエアロッカーのアドバンテージとして、作動させない時はノーマルデフと同じなので、通常走行は滑らかに行える、ということが挙げられる。LSDもデフの機能を制限するという意味では、エアロッカーと機能は似ているが、LSDはスタンバイ式となるため、本来必要としない通常の街乗りでも不意に作動してしまう場合がある。そうなると危険であるだけでなく、タイヤの片減りや異音の原因にも。これを防ぐにはLSDの効果を落とすしかなくなるわけだが、これはその機能を低下させるという矛盾も引き起こしてしまうのだ。

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発売からおよそ30年、ARBエアロッカーは、オフローダー達にはおなじみのアイテム。その卓越したコンセプトと品質は、アメリカ「SEMAショー」でも高く評価され、“BEST NEW OFF-ROAD・4WD PRODUCTS賞”を受賞したほどだ。
昨年、フルモデルチェンジを実施し、従来は3分割式だったデフケースを2分割式に変更。また特殊構造のクラッチ機能を採り入れることで、かなりの強度アップと、ロックまでの作動時間を短縮することに成功した。
なお、ARBエアロッカーを作動させるには、専用のエアコンプレッサーが必要。エアロッカーの操作はダッシュボードやセンターコンソールなど、運転席近くに取り付けたスイッチにより行い、素早く(0.1秒)デフロック状態にすることができる。

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