数日間、車を預かってもらうことになるわけですが、だんだん愛着がわいてきている車なだけに、手元にないのは淋しいものです(笑)
さて、このデモカーLC76も、ある程度の形になってきたので、まだご紹介していない製品を中心に、写真を追って説明していきたいと思います。
少々長くなりますが、お付き合い下されば嬉しいです。
まずは・・・、
取付けをお願いした埼玉県・さいたま市の4x4ショップ・海王さんへ、初めて車両を持ち込んだ時の画像です。
持ち込み当時のエクステリア(外装)は、黒くラッピングしたオーバーフェンダーと、スモークウインドウ。
その他はノーマルでしたが、リアにARB社の関連会社製の3500kg牽引能力のヒッチメンバーだけ装着していました。
手慣れた海王のスタッフさんによって、どんどん作業が進められていきます。
フロントは こんな感じです。
4x4アフターマーケットでは世界で一番流通している、ARB・オールドマン・エミューサスペンションキットです。
フロントに、ARBウインチバー&ウォーンXDCウインチを装着するので、それに合わせた荷重用のコイル&ショックを選択しています。
ABSステーも、キットを使って延長 (運転席側は日本仕様と若干違うため装着方法を変更)しています。
こちらはリア。
乗り心地重視を考え、おもに無積載用のリーフを選択してます。
オールドマン・エミューサスペンションのリーフ系は、リーフ本体も含め、常に摩擦の発生する部分にグリースを注入できる設計になってます。
実は以前、グリースを入れずに走行テストをし、その後でグリースを入れて再走行してみましたが、明らかに乗り心地の向上を実感いたしました。
オールドマン・エミューサスペンションのキャスターアレンジメント。
アームの前後2か所のブッシュを交換します。
交換作業については、プレス機のあるショップさんでないと困難です。
装着は、ぜひ専門ショップさんにお任せしてください。
純正のステアリングダンパー(黒色)と、オールドマン・エミュー・ステアリングダンパー(黄)の比較。
見た目で明らかですが、シリンダー部分の太さの違いが分かりますね。
説明するまでもなく、性能向上はご理解いただけるかと思います。
ハンドルを不意に取られる、いわゆるキックバックを抑制する効果は抜群です。
タイヤサイズを大きくした方には、まず最初にご検討頂きたいパーツです。
オールドマン・エミューのステアリングダンパーの取り付けには、ノーマルの取り付けステーを使用します。
脱着には、専用工具と知識が不可欠となりますので、必ず専門店で装着くださいますようお願いします。
ARBウインチバーの取り付け風景。
ウインチバーとウインチで、およそ80kgもの重さになります。
装着の際、作業には最低でも3人以上が必要です。
海王・成川社長、自らの陣頭指揮。
ARBウインチバーを気に入ってくださり、昨日の時点では海王さんに在庫を1台おいてくださっていました。
お急ぎのでARBウインチバーを装着したい方は、問い合わせてみてください。
そして、タイヤを装着しての実走行。
大径タイヤを装着したにも関わらず、有り余るパワー&トルク!
LC70シリーズの1GR V6ガソリンエンジンの採用は、大正解でしょうね。
更に 手前味噌ですが・・・・、
素晴らしいのは、オールドマン・エミューサスペンションのセッティングです。
LC76が、別次元の乗り心地になっています。
たとえて比較するなら、ノーマルコイルのLC80より、更に上の乗り心地。
海王の社長さんと熟練スタッフさんに、今回それぞれ試乗して頂きましたが、やはりオールドマン・エミュー・サスの性能の良さに驚いていらっしゃいました。
”運転していて楽しい車”になりました。
ARB社は、日本でLC70が発売されていなかったこの10年もの間、海外マーケットにおいて、オールドマン・エミュー・サスペンションを、しっかりと作り込んでくれていました。
今後、4x4ショップ様とタイアップして、このデモカーの試乗等もできればなぁ~と、あれこれ考えを巡らせています。
さて、画像の中に気になるパーツがある方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・、
この赤いフックは、分厚い金属製、スタック牽引フックです。
最大8000kg級のスナッチストラップ、4.75TONのシャックルを使用するように、注意書きがあります。
今後、販売開始を考えています。
ARB社が培ってきたノウハウを惜しみなく使い、アメリカのLEDライト専門メーカーに独自開発させたLEDフォグランプです。
弊社デモカーの作成を快くお申し出くださった、海王様大変ありがとうございました。
次回のブログでは、頑丈で見た目にもかっこいい、ARB社製ルーフラックをご紹介します。
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アウトバック; デモカー進化中 (サファリシュノーケル)
年末年始のお休みを利用して、海外仕様ベースのLC70用サファリシュノーケルを、弊社デモカーに無理やり取り付けてみました(笑)
(逆光のため見づらくなってしまってすみません。)
個人的には、シュノーケルが装着されたLC70が憧れのイメージなので、その執念で取り付けてみたという感じです。
取り付けがかなり難航するだろうと予想していたので、装着作業前にしっかりと純正部品の構造を研究しましたが・・・、やはり想定どうりの難しさでした(笑)
実は今までにも、数々の試作段階のシュノーケルを取り付けてきたのですが、今回取り付けたこの海外仕様の70用シュノーケルに関しては、加工を前提とするにしても、まだ公式販売できる段階ではありません。
シュノーケルを多数取り付けた4x4ショップさんなら、現段階でも加工取り付けは可能だろうと思いますが、狭いフェンダー内側での作業が要求されることとなり、かなり困難かと思います。
今回、このサファリシュノーケルを取り寄せた時、「何としても取り付けたい」とおっしゃってくださったショップさんのためにもう一本多く取り寄せておいたのですが、その後どうなったか、そちらのLC70も、ぜひ拝見したいものです。
日本仕様LC70に対してのサファリシュノーケルの開発は、メーカー内で検討はされてはいますが、まだ詳しい目処が立っていません。
予定がわかり次第 ブログにアップいたします。
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アウトバック; デモカー進化中 (ARB DRAWERS編)
さて、この飛び石連休を利用して、初めてARB社から取り寄せた製品を装着してみました。
製品名は ARB DRAWERS (DRAWERSとは、引き出しの事です)
今まで独身時代を含めて、オーストラリアを4WDで6000km以上の長距離をドライブしたのは10回ほど。 (ARBのメンバーと単距離オフロードドライブは数知れず)
そしてそのうち、日本から日本仕様の4WDを現地に持ち込み、ドライブしたのが2回。
ドライブ中に、たくさんのオーストラリア人の旅行者と出会い、そのたびに車両を見せてもらっていましたが、
私の車(日本仕様)と、彼らの車両との違いには、大きく3点の違いがある事がわかりました。
まず一つ目は燃料タンク。
日本仕様とオーストラリア仕様とでは、決定的に違いました。
オーストラリア仕様はサブタンクが装着されていて、無給油でも長距離を走れるようになっています。
私の場合は、ジェリ缶に燃料を入れ、ルーフキャリアに積んで走りました。
2つ目は、積み荷の整理方法。
現地のオーストラリア人旅行者は、荷台にDRAWER(引き出しのこと)と呼ばれるパーツを装着して 満載の荷物でも、すぐに物を取り出せるように工夫していて、ほとんどの現地旅行者がDRAWERを使用してました。
そして最後に3つ目、 DC電源で冷凍・保温可能な大型冷蔵庫。
50度以上の気温になるアウトバックでは、冷たい飲み物を保冷できたり、長期分の食料を保存できるかどうかは、大変重要だからですね。
DC電源の冷蔵庫に関しては、もし日本で使うとすれば、キャンプ地などで周辺にコンビニ等がない場合に便利そうですね。
また、釣りに行かれる方は、釣った魚をすぐに冷凍することができますね。
これら3つの違いについては、もう20年以上も前から僕が実際に見てきて、いつかはDRAWERを装着してみたいなぁとずっと思いを募らせていましたが、ついにその日がやってきたという感じです。
装着前写真
フレームはスチール製。ベアリングが多用されており、スムースに引き出せます。
DRAWER(引き出し)は、奥の物を取り出しやすいように、かなり手前まで引き出し可能。
DRAWERには鍵が付いています。
上部板スライド機能(オプション)
ARB製47リットル冷蔵庫を載せてみました。
(+10℃から-16度まで温度設定が可能)
冷蔵庫のフタが天井に当たりにくくなるので、大きく開く事ができます。
ARB製冷蔵庫の紹介は後日に。
DRAWERS自体の重さ: 約70kg
ARB冷蔵庫の重さ: 約22kg
なお、車両のリア荷重はその分重くなります。
フロントウインチバーの装着は来年早々に。
タイヤも来年早々かな・・。
ARBのサスペンション「オールドマンエミュー」は、装着製品の有無(荷重)によって、LC76でも数種類用意されています。
オールドマンエミューサスペンションは、世界中で何万台もの車両に装着されているほど、実績のあるサスペンションブランドです。
世界中で使用されているということは、ゆえにその車両の状態によって、サスペンションを細かく設定する必要がある事を意味します。
デモカーのLC76も、ARBウインチバー装着時にベストとなるよう、重量バランスを考えながら装着パーツを選んできました。
現在、装着しているOMEサスペンションは、
フロント: ウインチバー&ウインチ装着を前提
リア: 低積載用
となっています。
フロントバンパーを装着し、ベストな設定にしてご紹介できる日を楽しみにしています。
今後は、頑丈ですが重たいカイマーリアバンパー等を付けた時に重量を計算して、必要ならもう1段設定荷重の重いリアサスに交換するかもしれません。
話の最後になりますが、今回、再販されたLC70ですが実は・・、
業界筋の情報によりますと、輸出仕様の頑丈なフレーム仕様を導入してくれたらしいです。
(そういえば、先日のヒッチメンバーの穴あけをした時も、フレームが厚かった事を思い出しました!)
世界中で活躍しているランクルと同じ仕様の頑丈さ、嬉しいですね!
いま乗っている再販ランクルは、世界のどこでも通用する車両なんです。
トヨタ自動車のその心意気を組んで、弊社デモカーも
”世界中どこでも通用するデモカー”
というコンセプトで車両を仕上げていきます。
余談ですが、オーストラリアでのドライブ紀行も少し書いてますので、良かったら読んでみて下さい(笑)
ブログカテゴリーの「オーストラリアドライブ」から入れます。
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アウトバック; デモカー進化中 (ヒッチメンバー)
さて今日は、ARB社の取り扱っているヒッチメンバーを弊社のデモカーのLC70に取り付けてみましたので、ご紹介します。
このヒッチメンバーは、ARB社の資本が入った、豪州ハイマンリース社製のものです。
以前、資本提携前は ARB社にOEM供給してARB社のトーマスターというブランド名で販売してきましたが、資本提携後はハイマンリース社ブランド名を使用しています。
オフロード走行を知り尽くしたARB社の要望で設計されたヒッチメンバーですので、極力 デパチャーアングルを損なわない設計となっています。
このヒッチメンバーは、
牽引能力3500kg
ヒッチ荷重350kg
つまり、要牽引サイズのトレーラーも牽引可能な強度を持っております。
牽引3500kg、ヒッチ荷重350kgの荷重のトレーラーとなると、トレーラーと牽引車の間にウェイトディストリビューションという装置が必要となりますが、
それにも対応するように、このヒッチメンバーはメインフレーム方向(進行方向)にも力が分散するように設計されています。
取り付けは、合計12本の太めのボルトを使用して、がっちりと固定されます。
ボルトも、緩みづらい特殊なボルトを使用しています。
ですので、オーストラリアの洗濯板のような未舗装路でも、緩みづらい設計となっています。
合計2か所だけ、ドリルで穴開けが必要です。
やってみたところ、今回の再販LC70のフレームは、かなり厚みがあるように感じました。
(歴代のLC70、80、90、100とヒッチメンバーの装着で穴あけ加工をしてきましたが、今回のLC70は とにかく穴あけが大変でした)
全て取り付けを終えた証として、Bビラに牽引能力ステッカーを張り付けて大満足w
取り付け作業をしていると・・・
要牽引サイズのトレーラーを牽いて日本中を旅していた頃を思い出しました。いつかまた 旅してみたいですね~
大排気量とMTの組み合わせの牽引車は 理想と言えるのではないでしょうか?
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